すごい人の”今”と比べるな。それが人を切らない理由。&京大講演報告

報告!京都大講演へ行って参りました。

From 加藤 寛大

前回、大阪でのビジネスコンテストXC参加者の京都大生が中心に開いてくれていた、京大での起業志望者向け講演会のパネラーとして登壇してきました。

翌日の淡路島、事業家合宿に関してはまた別に書きます。

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※行きの夜行バス。いつも特に問題なく寝れるので安い夜行バスで行きましたが、足元ライトがまぶしすぎて寝れないという自体に陥ったので帰りは新幹線に。もうバスは使わないかな。

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※京都到着してすぐに東本願寺が。高校以来の京都なので大きな寺があるだけで興奮。

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※人生初の京都大!!東大に良く似てる。哲学研究会に出たわけではありません。

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※こんなに人が。全体で100名くらいの印象。百年記念講堂?というところで話させて頂きました。

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※独学過ぎると、腑に落ちるけど失敗も多くなるよ。今後99人が違うといっても自分は1人でその99人を論破できる事を本気でやりなよ。的な話をしました。普通過ぎますが、きっといい事例を交えて話したので伝わったはず。一部その時の話を含めて下に書きます。それにしても最近切った髪形は気に食わない。

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※最後は交流会。ここまで残ったメンバーは非常にあつい志を持っている人がおおいように感じました。

次回は3/12(土)でビジネスコンテストをしに大阪にまた戻って来る予定です。

すごい人の”今”と比べるな。それが人を切らない理由。

今日伝えたいのはここから。当日の講演で話した内容も踏まえつつ思考を広げてます。

すごい人の”今”と比べるな

これは俺が昔からずっと思って来たものです。

結構生き急いでいる人ほど、”今”の自分と”今”のビルゲイツ氏、孫正義氏等々多大な影響を与えた成功者と比べる傾向があります

自分ももっと前はそんな人間でした。そこまでいわずとも、大学生の頃は同い年で起業している人や学歴が高い人、できるオーラのある人、既に結果を出している人を見てとても焦っている時期がありました。

でもそれって、意味のない焦りだったんですよね。その時の自分は”経営者になりたい!”という気持ちはあったものの、本気で”経営者になる”という意思決定ができていなかった。

周りの人は先にその意思決定を既に2年前、3年前からしている人もいた訳です。それが自分に足りなかった。そういう人は同い年に見えても3年前から本気出してるわけで追いつこうにもそのタイミングではすぐには並べないわけです。

マラソンで1時間早く出た人を抜くのは1秒じゃ現実的に無理です。でも”時間の差”というのは4次元の話なので見た目では分かり難く、その差を測らずなんとなく比較してあせる事になっていたわけです。

では、“どこの時点で比較するのか”。

それは、その人が”今の自分と同じタイミング”でどのように判断したのか。
その時点の成功者と比較をするのが一番よいと思っています。

例えば、先にも出ていたマイクロソフトのビルゲイツ氏やGoogleのラリーペイジ氏、セルゲイブリン氏はそれぞれ、ハーバード大学、スタンフォード大学を休学してから退学しています。

彼らも大学生の時はあり、その時いきなり退学して起業するのは怖かったのでしょう。「失敗したら大学生にもどればいっか!」的なノリでリスクを計った上で事業をはじめているのです。

何も1歩目から人生がみなさんと大きく違っているわけではないのです。そのレベルまで行かなくとも経営者はおしなべてその人なりのリーダーシップがあり、継続力が高く、結果にストイックな性格を持っていますがそれは、生まれもって出たものではないということです。

中学生の部活で養われた人もいれば、高校の文化祭かもしれません。もしくは大学での起業経験からかもしれません。その人一人ひとりの能力は今比較しても意味がなく、その人のその能力が醸成された時点までさかのぼってどう判断したかを見る必要があるのです。

自分自身、初めて長期的な期間でのリーダー経験はバスケ部のキャプテンです。その経験が無ければ今の自分の性格はないと思っています。ドタキャンしまくってたことも、人を裏切ったことも、騙されたことも、思考が弱く全部論破されていた次期も、経営の”け”の字も知らなかった次期もあります。

自分がなりたい人の”今”と比べないでほしい。その人今の自分と同じ葛藤に悩まされたときにどう対処したかさかのぼり、話を聞ける人がいるのであれば確りと話を聞いて判断してほしいと思います。それがその人の本質を知る一つの方法になると思っています。

人生の転換点はいつ来るかわかりませんが、必ず夢に向けて120%の努力を続けた人でそれがかなわない人はいません。自分のなりたい像を持つ人がいればその人の人生を時間軸で見てどこでどう判断して考え方が醸成されたのかを見てみるといいとおもいます。

それが人を切らない理由。

だからこそ、俺はどんなに能力が低くとも、人が夢を忘れてしまいそうになっても、その人を絶対に切りません。

経営者や起業家の友人には、「加藤は人を切れないよね。だめだよね。」といわれる事も多々あります。経営では、ダメな人を切って優秀な人を採用することが”効率がいい”と考えられているからであり、それは事実です。1年で無理なら見切りをつける、○○ができなければ見切りをつけるなどなど。

でもそれをしないのは、その人が大きく変わる瞬間がまだきていないだけだと思っています。自分自身もコミュニケーションが不安な時期が合ったし、毎日怠惰なくそみたいな生活をしているときもあったし、夢に忠実に生きれない日もたくさん続いたし、口だけの日々が続いたし、経営能力・知識だってBSもPLすらわからない日がありました。

それでも人は変わることができるという事を身をもって知っています。夢を叶えている人はおしなべてこの転換点があると思っているはずです。さらに自分自身は、これからもさらに大きく変わる瞬間があると思っています。

人のこういった瞬間に立ち会える事こそが喜びであり、ディズニーランドに行って「あーたのしい!」よりもパズドラいじって「わーたのしい!」よりも何千倍もの価値がある時間だと考えています。(ディズニーランドもパズドラももちろんたのしいですが。)

自分のその変わる時を信じて待ってくれているという安心感こそがその人を成長させられると想っているので、そうやって一人の事業家に一緒に仕事できる日を楽しみに待っているのです。

だからこそ俺は切れないのではなく、絶対に人を切らない安心感で育てることをしたいと思います。とはいえ、厳しくしないというのは甘やかすだけなので、アップorステイで行こうと思います。今の現状にステイする人は置いてくので日々進化してもらえればうれしいです。

そんなことを考えた京都でした~。